有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #「フシギな物件」のぞいて見てもいいですか?

団地の中に"巨大な人工池"をつくる…横浜にある築55年の《竹山団地》あまりにフシギすぎる成り立ちに迫った

10分で読める
横浜にある竹山団地(写真:筆者撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES

目の前に広がるのは、大きな池だ。そのまわりには、ピンのような細い柱が並び、上に大きな構造物が載っている。

水上に建物が立っているように見える(写真:筆者撮影)

池には橋がかかり、建物の間には螺旋階段や斜めに延びるスロープが絡み合うように設けられている。バス通りから足を踏み入れると、そこには小さな谷があり、池と建物がつくるフシギな風景が広がっていた。

斜めにかかる橋、ゆるやかにカーブするスロープ、カタツムリのような立体の空間もある(写真:筆者撮影)

ここは、横浜市緑区の「竹山団地」の「センター地区」と呼ばれる場所だ。バスで見た住棟が並ぶ一帯は竹山団地で、池のあるセンター地区はその中心部に設けられている。

池沿いには、八百屋や和菓子店、スーパーにカフェ、トレーニング施設などが並んでいる。まさに看板で見た竹山中央商店街である。その上には駐車場があり、さらにモダンな雰囲気の集合住宅が載っている。

竹山団地は、1960年代に神奈川県住宅供給公社(以下、公社)が事業主体となり、丘陵地に開発した大規模団地だ。

団地ができた当時を知る人の証言

入居が始まったのは1971年。東京ドーム約9.5個分にあたる45ヘクタールの敷地は、中層の板状住棟やボックス棟、高層棟、池を囲むモダンな集合住宅など、多様な建物が構成された。計画人口は約9000人、建設戸数は約2500戸で、その約9割を分譲住宅が占めていた。

竣工間もない竹山団地。まだ池はできていない(画像:神奈川県住宅供給公社提供)

「団地ができたばかりで、まだキラキラしていたようなときが子ども時代でした。本当に楽しかったです」

そう語るのは、1970〜80年代に竹山団地で子ども時代を過ごした松井陽子さんだ。竹山団地に魅了され、公社に就職。現在、運営管理課で副課長を務めている。入社時の上司は、若手時代に竹山団地の開発に関わっていた人で、団地にまつわるさまざまな話を聞いたという。

そんな松井さんに、センター地区の成り立ちと、竹山団地で過ごした思い出を取材した。

池に映る建物の影も美しい(写真:筆者撮影)
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数