親が指導者ではなく共同執筆者でいるために、やってはいけないこと、やるべきこともご紹介します。
これだけです。拍子抜けするほどシンプルですが、決定的に効きます。
返ってくる言葉は、「わかんない」「ムカつく」くらいの短いものかもしれません。悪態をつくかもしれません。しかし、それで十分です。大切なのは、スラスラ話せることではなく、「自分の内側を見つめようとする姿勢」が生まれることだからです。ここが自己肯定感の出発点となります。
そして、出てきた言葉には、「そうだったんだね」「それは悔しかったね」と共感するだけです。アドバイスも励ましも、この段階では一切不要、むしろ禁物です。子どもは評価もアドバイスも求めていないからです。
「共感するだけ」は、甘やかしではないのか
ここまでの話を聞くと、こう疑問を持たれるかもしれません。
「共感するだけで、本当に子どもは前に進むのか? それは単なる甘やかしではないか?」
しかし、共感と甘やかしは全く別物です。
甘やかしとは、子どもの「要求」を丸呑みすることです。一方、共感とは、子どもの「感情」を認めることです。「勉強したくない」という言葉の奥にある「今日はつらい」という感情を、そのまま受け止める。行動に同意する必要はありません。ただ、気持ちを認めるだけです。
感情を認められた子どもは、安心感の中で「それでも、やらなきゃいけないことはやる」という力を自分で立ち上げていきます。感情を否定された子どもだけが、やる気を失うのです。

