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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

「どうせ僕なんて」と落ち込む小5に「そんなことない」は逆効果…たった1つの問いかけで《人生の物語》の1行目が始まる

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子供が自己嫌悪に陥ったとき、「そんなことないよ」「次は頑張ろう」などと語りかけていませんか?(写真:わたなべりょう / PIXTA)
  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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この時期の子どもが「どうせ僕なんてダメだ」と口にしたとき、その言葉は単なる弱音ではありません。その子が必死で紡ぎ出した「自分自身の物語」なのです。

ところが親は、それを聞いた瞬間に「そんなことないよ」と否定する。本人にとってはリアルな真実を、一言で葬り去られる――これは子どもにとって、自分の物語を親に"強奪"される体験なのです。

もし、あなたが職場で大きな失敗をして落ち込み、配偶者に「今日はほんとにダメだった……」と打ち明けたとき、「そんなことないよ! 次があるから!」と即座に返されたら、どう感じるでしょうか。

一瞬、励ましを嬉しく思うかもしれませんが、それもすぐに消え、また元の気持ちに戻ってしまうのではないでしょうか。

または、「この人は、私の気持ちをわかってくれない」――そう感じて、口をつぐむかもしれません。子どもの場合は、さらにそれが顕著です。

「語り方」が人生を決める。ナラティブ・アプローチとは

ここで、心理学やカウンセリングの分野で注目されている「ナラティブ・アプローチ」をご紹介します。ナラティブ(narrative)とは「物語」「語り」の意味。このアプローチの核心は、次の一点に集約されます。

人は、起きた出来事そのものではなく、その出来事を「どう語るか」によって人生が決まる。

同じ「テストで30点を取った」という出来事でも、語り方で未来は真逆に分かれます。

Aくんの語り:「自分は頭が悪い。どうせ次も無理だ」
→ やる気を失い、次も準備しないで、また30点。自己否定の物語が強化される。
Bくんの語り:「今回は準備不足だった。計算ミスも多かったな」
→ 悔しさが次の行動につながり、対策を立てる。結果、点数が上がる。成長の物語が強化される。

出来事は同じですが、語り方でその後が異なります。そして、子どもがどんな物語を紡ぐかは、日々の親との対話によって決定的に形づくられていくのです。

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