「内地で使える軽量戦車」というコンセプト自体が、実は「ファンタジー」なのだ。この主張には、陸上自衛隊の機甲科OBにも異議を唱える者が少なくかった。
そもそも有事に、増加装甲を悠長に外し、燃料弾薬を降ろすという作業ができるわけがない。また民間の40トントレーラーを徴用する法的な根拠が存在しない。結局、これらは単に財務省を説得するための「設定」に過ぎないのだ。しかも近代化して重量が増えれば、この「設定」は使えない。
「設定」を守ろうとすれば、近代化は不可能だ。筆者は長らく、この点を指摘し続けてきた。今回の近代化で重量が47トンになれば、40トントレーラーで運搬する「設定」は瓦解する。
実際に使えない「ファンタジー」を基に調達?
74式戦車の仕様は旧国鉄の貨車に搭載できる寸法にされたが、戦時に国鉄の貨物列車を運用する法的根拠はなかった。このように陸自はできもしないことをできるようにするという、「ファンタジー」を基に開発されてきたのだ。ファンタジーに基づかないと戦車を開発できない陸自に、そもそも開発指導力と運用能力があるのだろうか。
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