有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #廃墟モールの経済学

「県外のイオンらに客を奪われる」「核テナントが撤退、協同組合が破産」⋯山形にある「地元主導モール」衰退の切ない理由

8分で読める
山形県
山形県のショッピングセンターが活気を失った理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
シュープラザ、ノジマ、ケーズデンキが隣接し、周辺にもロードサイドチェーン店がある(写真:筆者撮影)
同じく国道7号沿いにある「荒川ショッピングセンターアコス」(写真:筆者撮影)
こちらにはダイソー、書店が入るひらせいホームセンターが併設している(写真:筆者撮影)

さらにもう少し足を延ばした新潟県新発田市には、2005(平成17)年に「イオン新発田ショッピングセンター」(現・イオンモール新発田)が開業している。

ジャスコと84の専門店をそろえてオープンした「イオンモール新発田」(写真:筆者撮影)

「アスモ」は開業から10年目を迎えようとしていた2007(平成19)年1月には、「売り上げは、開業当初から5億円も落ち込んでしまった」と報じられている。(『朝日新聞』2007年1月3日)

小国町議会会議録によると「アスモ」の売り上げは、2011(平成23)年度にはピーク時の半分の約8億6000万円にまで落ち込んだという。当初は14店舗あったが、2013(平成25)年3月時点では協同組合の組合員店舗が6店舗、非組合員のテナントが5店舗、合計11店舗に減少していた。(小国町議会会議録 平成25年第2回定例会 2013.3.8)

そこから2016(平成28)年には7店舗にまで減っている。(小国町議会会議録 平成28年第9回定例会 2016.12.6)

核テナントが撤退、協同組合が破産

「アスモ」の経営を圧迫していたのが、県からの高度化事業の融資だ。建設時に融資を受け、5年間の猶予期間後に協同組合は6億9000万円、公社は3億6000万円を2017年までに償還しなければならないことになっていた。だがテナントの撤退が相次ぎ家賃収入が減った協同組合は、償還が大幅に遅れていた。

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数