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ライフ #廃墟モールの経済学

「県外のイオンらに客を奪われる」「核テナントが撤退、協同組合が破産」⋯山形にある「地元主導モール」衰退の切ない理由

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山形県
山形県のショッピングセンターが活気を失った理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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小国町は雄大な山々に囲まれる地理的条件から比較的独立した商圏を形成していたが、道路整備とモータリゼーションの進展から新潟県に客足が流れていたのだ。小国町の中心商店街には駐車場がなく不便だった。

1階に協同組合加盟の11店舗とその他テナント3店舗、2階に駐車場、3階に商工会館、多目的ホール、駐車場が設けられた。核テナントであるスーパーの金十商店をはじめ、衣料品、クリーニング、本・文具、ベーカリー、ファストフードなど暮らしを便利にする幅広い業種が集まっていた。

核テナントも含め大手資本が入らず、地元商店で構成した完全な地元主導型ショッピングセンターである。

隣接する新潟県に競合が存在

「アスモ」オープン後は「町外へ買い物に出なくて済む」との声が聞かれ、2000(平成12)年度までは各店舗とも売り上げが伸びていたという。人口1万1000人に対して、ポイントカードの保持数は8000人。いかに町民に利用されていたかわかる。

しかし、「アスモ」をもってしても新潟への買い物客の流出は止められなかった。

先ほど「アスモ」には子ども連れファミリーが少ないと書いた。「アスモ」の平面駐車場、2階・3階の駐車場は半分も埋まっていない。

車に乗るファミリーが向かう先の一つが、新潟県の村上市だ。「アスモ」のある小国町の中心商店街から国道を走り、鬱蒼とした緑と川の景色が美しい道を抜けると村上市に着く。車で40〜50分くらいの距離である。

村上市の国道付近には1993(平成5)年オープンの「村上プラザ」や「荒川ショッピングセンターアコス」(旧荒川町)が存在する。それぞれイオンが入り、空き区画もあるものの、100円ショップや小さなフードコート、アミューズメントコーナーが入っており生活に必要な物がそろう。

国道7号近くにある「村上プラザ」。もともとは1977年に村上駅前で開業したが、1993年に現在地へ移転した(写真:筆者撮影)
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