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ライフ #廃墟モールの経済学

「県外のイオンらに客を奪われる」「核テナントが撤退、協同組合が破産」⋯山形にある「地元主導モール」衰退の切ない理由

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山形県
山形県のショッピングセンターが活気を失った理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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小国駅前の商店はシャッターが目立ち、戸建てや団地にも年季の入った建物や空き家が目に入る。駅から続く商店街は営業している店舗もあるが、人通りは少ない。

小国駅前の街並み。年季の入った商店や住宅が並ぶ(写真:筆者撮影)
駅から延びる商店街の人通りは少ない(写真:筆者撮影)

その商店街を抜けた先に、廃墟モールが存在する。「白い森ショッピングセンターアスモ」だ。

「白い森ショッピングセンターアスモ」。小国駅から歩いて3~4分くらいに位置している(写真:筆者撮影)

外観はかなり年季の入った様子である。館内に入ると、横に長い巨大な無の空間が目に飛び込んでくる。他にも使われていない区画が複数ある。空き区画の照明は消え、薄暗い。

もともと食品スーパーが入っていた大きな区画は縮小され、ミニスーパーが営業している。他に懐かしさを感じさせる衣料品店、酒などを扱う商店、生花店、美容院が営業し、公的機関である子育て支援センターや街なかほっとコーナーなども存在するが、巨大な空き区画のインパクトは大きい。最近流行りのJ-POPのBGMが、時代のチグハグさを感じさせる。

ミニスーパーに食料品を買いに来ている人や、自転車で来店している高齢者、中高生のグループの姿はある。だが平日昼間とはいえ、一般的にショッピングセンターのメインターゲットとされる子ども連れファミリーが皆無に近く、さみしい雰囲気である。

地元商店で構成した地元主導型ショッピングセンター

「アスモ」はなぜ活力を失ってしまったのだろうか。

「アスモ」がオープンしたのは、29年前の1997(平成9)年7月。小国町商工会と地元商業者で構成される協同組合小国ショッピングセンター、町が出資した第三セクターの小国いきいき街づくり公社、小国町商工会の三者が共同で開発した。

「アスモ」建設の計画は、地元の若手小売業者が町外への買い物客の流出に危機感を抱いたことから始まった。山形県買物動向調査によると、町内の購買依存率は1988(昭和63)年には75.1%だったが、1991(平成3)年には71.2%、1994(平成6)年には57.1%にまで減少していた。

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