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ライフ #開業医がこっそり教える医療のリアル

「あんな痛いなら死んだ方がマシ」開業医が膀胱がん闘病で知った"人間が耐えうる限界の激痛"とクリニック存亡の危機

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松永正訓 クリニック 診療所
松永正訓さんのクリニックが直面した最大の危機とは?(写真:筆者提供)
  • 松永 正訓 医師・ノンフィクション作家
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2回目の手術が済んで、初めてぼくは主治医から脅された。短期間に再発して、おまけに2回目は多発腫瘍だった。甘く考えてはいけない。

そこで再発防止の治療を受けることになった。それは、膀胱の中にBCG溶液を入れるという治療。膀胱粘膜に炎症反応(免疫反応)を起こし、再発の芽を摘むというものだ。

この話を知り合いのジャーナリストにしたら、「それって民間療法? エビデンスあるの?」と聞かれた。もちろん、あります。これは標準治療。そんなエビデンスのない怪しげな治療を受けるはずないでしょ?

この治療の副作用にも苦しめられた。一晩に血尿が16回出て、尿道が燃えるように(←比喩)痛かった。こんな状態で午前4時まで悶絶していたのに、ちゃんと朝から診療したのだから、ぼくってえらいと思う。

膀胱鏡が「軟性鏡」に…初めから、これにせんか〜い!

2回目の手術があったのだから3回目もありうる。今後はどうフォローアップしていけばいいのか。どんよりした気分で主治医に相談すると、なんと、膀胱鏡を「軟性鏡」に変えたという。鼻から入れる胃カメラみたいに柔らかいものだ。

こういうものがあるのか! 初めから、これにせんか〜い! 先生は「ほとんど痛くないよ」と言う。でも、こうとも言う。「痛みがゼロというわけではないからね」。ちょっとー。

検査を受けてみると従来の膀胱鏡とは痛みの次元が違う。これなら鎮静剤なしでなんとかがまんできる。でも、カメラが尿道括約筋を越える場所で「ウッ」となる。耐えられるけど、イヤな検査である。

おまけに、せっかく軟性鏡になったのに、いきなり再々発を宣告された。また手術である。やれやれ。

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