2回目の手術が済んで、初めてぼくは主治医から脅された。短期間に再発して、おまけに2回目は多発腫瘍だった。甘く考えてはいけない。
そこで再発防止の治療を受けることになった。それは、膀胱の中にBCG溶液を入れるという治療。膀胱粘膜に炎症反応(免疫反応)を起こし、再発の芽を摘むというものだ。
この話を知り合いのジャーナリストにしたら、「それって民間療法? エビデンスあるの?」と聞かれた。もちろん、あります。これは標準治療。そんなエビデンスのない怪しげな治療を受けるはずないでしょ?
この治療の副作用にも苦しめられた。一晩に血尿が16回出て、尿道が燃えるように(←比喩)痛かった。こんな状態で午前4時まで悶絶していたのに、ちゃんと朝から診療したのだから、ぼくってえらいと思う。
膀胱鏡が「軟性鏡」に…初めから、これにせんか〜い!
2回目の手術があったのだから3回目もありうる。今後はどうフォローアップしていけばいいのか。どんよりした気分で主治医に相談すると、なんと、膀胱鏡を「軟性鏡」に変えたという。鼻から入れる胃カメラみたいに柔らかいものだ。
こういうものがあるのか! 初めから、これにせんか〜い! 先生は「ほとんど痛くないよ」と言う。でも、こうとも言う。「痛みがゼロというわけではないからね」。ちょっとー。
検査を受けてみると従来の膀胱鏡とは痛みの次元が違う。これなら鎮静剤なしでなんとかがまんできる。でも、カメラが尿道括約筋を越える場所で「ウッ」となる。耐えられるけど、イヤな検査である。
おまけに、せっかく軟性鏡になったのに、いきなり再々発を宣告された。また手術である。やれやれ。

