小6の夏休みに入った。「合格の天王山」といわれ、これまでの学習の総復習に入る大切な時期だ。杏さんは通信教育と並行して、栄光ゼミナールが運営するオンライン夏期講習を受けた。
恵さんが言う。
「先生の解説と双方向の授業が面白かったようです。画面に映る、自分と同じ受験生を見て刺激を受けていました」
竜也さんが勉強を教え、スケジュール管理を担当。恵さんは採点や間違った問題をピックアップしてノートにまとめた。北海道の夏休みは30日ほどと短く、講習のすべての日程には参加できなかったが、夏休み後の模試では女子御三家が合格圏内に入り、成果が出始めた。
金曜夜に出発、土日に札幌で模試を受け、月曜朝に帰宅後学校へ
北海道の短い夏が終わり、小6の秋になった。
夏の総復習を終え、秋からは志望校対策に入る。模試が増えるのもこの時期で、実際に私立中で受けられる模試もある。
杏さんは、自宅でオンラインでの模試は受けてきた。ただ、自宅だと緊張感がなくなる。そこで夜行バスで札幌まで行き、会場で模試を受けることにした。それが冒頭の場面だ。
「夜10時すぎに出発して朝5時ごろに札幌に着くので、ネットカフェの個室で模試の時間まで待ちました。保護者同伴であっても小学生が入れるネットカフェは少ないんです。だから事前予約は必須でした。土曜、日曜と模試を受けて日曜夜の夜行バスで帰って、月曜朝に着いて学校に行きました。車内で娘はぐっすりでしたが、私はあまり眠れませんでした」(恵さん)
札幌で模試を受けたのは計4回、交通費と宿泊費など1回約3万円で、計12万円ほどかかった。札幌で地元にはない、おいしいものを食べるのが息抜きになった。

