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「山岳遭難ワースト10」東京都、神奈川県、兵庫県が入るナゾ… 人気の低山エリアで何が起こっているのか

6分で読める
六甲山を背にした長田区の街並み 神戸市新長田にて
六甲山などの低山エリアで遭難が多発する理由とは?(写真:photop/PIXTA)
  • 羽根田 治 フリーライター/長野県山岳遭難防止アドバイザー

INDEX

遭難が多い県といえば長野県や富山県といった山岳地帯を擁する県を想像しがちです。しかし、じつはそれらの県にまじって、遭難発生件数ワースト10に東京都、神奈川県、兵庫県が入っているのをご存じでしょうか。
新刊『低山遭難 「まさかの遭難」から生きて帰った人たち』を上梓した羽根田 治氏が、都会のすぐそばにある人気の低山ならではの、遭難リスクについて解説します。

油断と慢心がリスクを高め、遭難を招く

低山での遭難事故の最も根本的な原因となっているのは、登山者自身の油断や慢心だろう。

低山にもたくさんのリスクが存在しており、危険度ということでいえば、標高の高い山とそれほど変わらない。

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ただ、高い山と比べれば、標高が低いぶん、それぞれのリスクの切迫度は低いかもしれないが、対処を誤れば、場合によっては命に関わってくることにもなる。

その対処を誤らせるものが、「低山だから」とアマくみてしまう油断や慢心である。

しかし、それを理解はしていても、

「登山届なんて出すまでもない」
「水と食料さえ持てば大丈夫」
「標高が低いから大した山ではない」
「コースタイムが短く体力的にラク」
「里が近いから迷ってもすぐ下りられるだろう」

といった、リスクを軽視する心理的バイアスがどうしても働いてしまい、「低山でも油断は禁物!」というほうにはなかなか頭を切り替えられない。

その結果、リスクを見落とし、また判断を誤り、遭難への道を突き進んでいってしまう。それが低山で起きる遭難事故の図式ではないかと思う。

ありきたりな言葉かもしれないが、大事なのは「低山だから」とナメてかからず、さまざまなリスクがあるひとつの山だととらえ、しっかりリスクマネジメントを行なうことであろう。

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