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キャリア・教育

「共通テストがしんどい」「センター試験に戻せ」という人ほど気づかない⦅試験を難しくしている⦆本当の犯人

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真剣にテストに取り組む高校生
「センター試験のままでよかったのに」という主張に隠された「切なさ」とは?(写真:kapinon/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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このハードルの上昇は、受験生の行動そのものも変えつつあります。上位層を中心に、難関国立大を避けて私立大にシフトする「私大シフト」の傾向が、ここ数年はっきり見えてきているんです。

これって多科目を課される国公立を敬遠して、少ない科目で受けられる私立に流れる動き、とも言えます。

「共通テストを使って国公立大学」「共通テスト利用で私大に合格」というのを避け、最初から共通テストを捨てて、私立大学を選ぶ受験生が明らかに増えているというわけですね。

ここまで見ると、「やっぱり共通テストの導入は失敗だったんじゃないの?」という気持ちになってきますよね。

これは「共通テストだけの問題」じゃない

とはいえ、ここで一歩引いて見てほしいんです。この難易度上昇、共通テストだけで起きている現象じゃないんですよ。

私立大学でも、国公立大学の二次試験でも、問題の質はどんどん変わってきています。

マーク式一辺倒だった大学が記述問題を増やしたり、英語でリスニングを本格的に課すようになったり、資料を読み解いて論じさせる問題を導入したり。

全体として、日本の大学入試そのものの難易度と質が、じわじわと変質しているのが、この10年の大きな流れです。

だとすると、「共通テストが悪い」というのは、たぶん論点がちょっとズレているんですよね。

共通テストは、大きな地殻変動の症状のひとつであって、原因ではない。共通テストを廃止してセンター試験を復活させたところで、大学入試全体の変質は止まらないでしょう。

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