有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」…同じ情報のインプットからまったく違う答えを導き出す人が"3つの目"で見ている景色

9分で読める
ビジネスにおいては「見る目」の違いが大きな差を生むという(写真:Fast&Slow/PIXTA)
  • ⻆谷 建耀知 株式会社わかさ生活 創業者 代表取締役社長
2/5 PAGES

次に鳥の目です。鳥は高い空から地上を見ています。全体を見ることができます。私は鳥の目を、「俯瞰して見る目」だと考えています。目の前の問題に向き合っていると、人はどうしてもその枠の中だけで考えてしまいます。ところが、少し離れてみると見え方が変わることがあります。

以前、こんな話をしたことがあります。北欧を視察した時、参加者50人ほどで集合写真を撮りました。日本に帰り、人にその写真を見せて「ここに、私もいます」と言うのです。すると、皆さん一生懸命に私を探します。

どこにいるのだろう。この人だろうか。いや違うだろうか。しかし、いくら探しても見つかりません。答えは簡単です。私は、その写真の「撮影係」としてその場にいたのです。つまり、探す側は「ここにいる=写真に写っている」という前提で探していたから見つからなかったのです。

見方を変えると答えはすぐに見つかります。私たちは知らないうちに前提をつくっています。そして、その前提の中だけで答えを探しています。だからこそ、時々鳥のように高いところへ飛んで、自分がどんな前提で考えているのか、そもそもの前提自体を見直すことが大切なのです。

違う答えが出せるのは「見ている場所が違うから」

そして3つ目が魚の目です。私は、この魚の目が特に大切だと思っています。魚は、水の流れの中を泳いでいます。つまり、魚の目とは、「流れを見る目」です。

ここでいう流れとは、流行のことだけではありません。もっと大切なのは、人の感情の流れです。人は何に関心を持っているのか。何に不安を感じているのか。何に期待しているのか。どこに心が動いているのか。その流れを見るのです。

ビジネスをしていると、つい商品ばかり見てしまいます。商品の特徴、性能、品質、価格。もちろんどれも大切です。しかし、お客さんは商品そのものに興味を持っているとは限りません。本当に興味を持っているのは、自分の人生、自分の悩み、自分の願いです。

そのため、人の心の流れを見ることができなければ、本当に求められているものは見えてきません。30年ほど前のことになりますが、私がブルーベリーを日本に広めようとした時も、単にブルーベリーを売ろうとしたわけではありませんでした。当時、多くの人はブルーベリーに興味を持っていませんでした。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数