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キャリア・教育 #生まれつきの才能は不要 東大「逆転合格」の作法

地頭の差でも教育レベルの差でもない…東大生の親を取材してわかった「頭の良さ」の本当の正体

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漫画『ドラゴン桜』
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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冒頭の親御さんの「勝てる勝負には勝てよ」という言葉に、僕が深くうなずいてしまったのは、たぶんこういうことなんだと思います。

多くの人は、「勝負」を大きなイベントだけに限って考えます。入試、大会、面接、プレゼン——そういう、非日常のスポットライトが当たる瞬間だけを「勝負」だと思ってしまう。

でも、東大生の家庭が子供に伝えてきた「勝負」は、たぶんもっと粒度が細かい。日常の、ほとんど誰にも見られていない、ちょっとした瞬間すべてが勝負なんです。

本を読んでいて出てきた知らない言葉を、調べるか、スルーするか。授業で腑に落ちない一文を、質問しに行くか、そのままにするか。宿題の途中で詰まったとき、もう5分粘るか、諦めて閉じるか。テストで見直しの時間が余ったとき、丁寧に確認するか、ボーッと待つか。

これらの一つひとつが、本人にとっては見過ごしそうなほど小さい選択です。でも、「勝てる勝負には勝てよ」という空気で育った子供は、この小さい選択のすべてで、無意識に『勝ちに行く』側を選ぶんですよ。

そして、その積み重ねが、5年後、10年後、20年後の「地頭の良さ」として、外から観察されることになる。

「頭がいい」の正体は、たぶん向上心

だから、僕は最近こう思うようになりました。

「頭がいい」の正体は、能力ではなく、たぶん向上心なんだ、と。

もっと言えば、「目の前に落ちている『勝てる勝負』を、拾いに行けるかどうか」という、姿勢の話なんじゃないか。

わからない言葉が出てきたときに、「これは自分が勝てる勝負だ」と直感して、調べに行く人。授業で難しい概念が出てきたときに、「ここでちゃんと理解できたら勝ちだ」と姿勢を正す人。仕事で新しいツールが導入されたときに、「早めに使い倒せたら勝ちだ」と真っ先に触りに行く人。

こういう人たちのことを、僕たちはたぶん、あとから振り返って「あの人、頭いいよね」と呼んでいるわけです。

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