「どんなクルマを目指したか――、それはリミットレスグランドツアラーです」と語るのは、同じタイミングで壇上に上がった、チーフビークルエンジニアの一野(いちの)健人氏。
「どこまで行っても、乗客の皆さんが、安心して快適に過ごせ、もっと乗っていたいと思わせる、そんなクルマを目指しました」
新しいエルグランドのユニークさは、ここにある。e-POWERとe-4ORCEは、単に燃費を狙ったハイブリッドの一変形ではない、というのが日産の主張なのだ。
e-POWERとe-4ORCEが生み出す滑らかな走り
新型エルグランドのe-POWERは、1.5リッターエンジンを発電のみに使い、バッテリーで前後輪のためのモーターへパワーを供給する。
そしてe-4ORCEに関しては、「単なる4駆と思っていただきたくない」と一野氏。「4輪制御と解釈していただきたい」と続ける。カーブを速く正確にまわる。雪道など滑りやすい路面で安定して走る。これらを4輪の駆動制御で実現するとしている。
発進時にノーズが浮かないとか、強めのブレーキのときにフロントがノーズダイブしないとかも重要なポイントだったそうだ。車輪の回転やブレーキ圧を適切にコントロールすることで、姿勢をつねにフラットに保つ。
実際にBMWやボルボは、BEV(バッテリー駆動EV)で、4輪の駆動トルクを緻密に制御。例えば停止時になんのショックも感じさせない。エルグランドでも、おそらく、匹敵するレベルの4輪制御が実現しているのだろう。後席にも人を乗せる機会が多いユーザーには朗報だ。

