意味や背景を示さないまま、「とりあえずやってみよう」「苦手を克服するのも勉強だから」などと言って負荷をかけると、「できない自分」を突きつけるだけの結果にもなりかねません。相手の未来のための経験が、かえって自信を失わせるきっかけとなってしまうこともあります。
「うまくいかなくて困ったり悩んだりしたら、いつでも話を聞くからね」とこまめに声をかけ、安心感を与えることも大事です。
そして、成長した部分に目を向けて適切な声かけをするのが必要なのは、「強み」を活かすときと同じです。
「苦手でもここまでできている」という小さな実感が、その人の自信を育て、強みをさらに伸ばしていく土台になるのです。
苦手なことになかなか取り組めない相手には
2 「うまくいかなくても、いつでも話を聞くからね」と安心感を与える
3 少しでも成長した部分に目を向けて、適切な声かけをする
期待している役割を明確に言語化する
「丁寧に教えているのに、相手がやる気を見せてくれません。どうしたらいいでしょうか」
こうした悩みも、特に真面目で結果を残してきた人ほど抱えがちです。
まず大前提として確認しておきたいのは、「あらゆる人が高いモチベーションで仕事に向き合えているわけではない」ということです。仕事へのやる気や温度感は、人によって大きく違いますし、そもそも「やる気さえあれば仕事がうまくいく」わけでもありません。
ただし仕事である以上、「やる気の有無」に関係なく、チームの目標と自分の役割を理解してもらう必要があります。この点を曖昧にしたまま、「もっとやる気を出して」「頑張って」と声をかけても、相手の心にはなかなか届きません。
一見前向きに聞こえる「みんなで頑張ろう」というかけ声も、「誰かがやってくれるだろう」という慢心を生みやすいので、安易に使うべきではありません。

