わかりやすい例を挙げましょう。東大には、なぜか何カ国語もペラペラ喋れる人が、驚くほど多いんです。
英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、中国語、ときにはロシア語やアラビア語まで。「え、いつそんなに勉強したの?」と聞くと、たいてい、こういう答えが返ってきます。
「いや、フランス語って、意外と英語と共通点が多いからさ。英語ができれば、けっこう楽なんだよね」
「ギリシャ語をやってみたら、英語の勉強のときに身に付けたやり方が、そのまま使えたんだよね」
「英語の勉強のときに、自分は耳で覚えたほうが早いってわかってたから、ドイツ語も同じやり方で始めたら、あっさりいけた」
1つ習得すると2つ目、3つ目と増やしやすい
彼らはみんな、一つの言語で身に付けた「学び方」を、次の言語習得にそのまま持ち込んでいるってことなんです。
これ、実はすごいことだと僕は思います。
普通の人は、フランス語を始めようと思ったら、フランス語の教科書を1ページ目から開いて、また一からのスタートを切ります。
「言語が違うんだから、勉強法も違うだろう」と、無意識に思ってしまうんですよね。
でも、彼らは違うわけです。「言語は違っても、学び方の骨格は同じ」だとわかっているから、以前の努力を丸ごと持ち込める。
だから、2つ目、3つ目の言語ほど、加速度的に習得が早くなるわけです。

