国際イベント以外にも、トップ政治家の地方視察も国内的にはビッグイベントです。毛沢東も人民公社を視察した際に、水田にありえないほど稲が実っていたという「密植」のエピソードがありましたよね。実際には稲を集めてきて、大豊作の絵柄を作ったというオチがありました。
今回取り上げる論文のテーマは習近平総書記と李克強総理(在任13~23年)の訪問先です。訪問先の空はやはり青かった……。それをデータから分析したのが20年発表の「国家指導者の訪問と一時的な大気汚染の改善:中国の都市における実証的証拠」です。
秘密の訪問先で20日前から青空に、総書記の神通力
まず習近平総書記の地方視察の日時と訪問都市をリスト化していくわけです。分析では13年12月から17年4月にかけての訪問イベント情報を集計し、G20の開催等の大規模イベントを削除した52都市に対する55回のデータを使っています。そして訪問前後のAQI(大気質指数)やその他指標の変化を回帰分析で検証しています。分析の確かさ(頑健性)のために李克強総理(当時)の効果も検証しています。
1:習近平総書記の訪問の約20日前から大気汚染の改善が始まる。AQIは平均して約10.9%改善する
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