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キャリア・教育

「患者を前にすると手が震える」朝ドラ《風、薫る》で帝大病院を去った大関和"ドラマと史実で異なる"その理由

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写真はイメージです(写真: 深澤保二 / PIXTA)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)

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NHKの連続テレビ小説「風、薫る」では、ヒロインのりん(演:見上愛)が、担当患者の死にショックを受け、それ以降、看護の業務に支障を来すようになった。患者を前にすると手が震えて、脈を取ることも包帯を巻くこともできなくなったのである。

同期のトメ(演:原嶋凛)が「少し休んだら、きっとまたできるようになるでしょ」と励ます一方で、もう一人のヒロインである直美(演:上坂樹里)は「りん。看護婦、辞めな」とばっさり。外科と内科で看護婦取締を務める立場として、こう言い切った。

「りんの事情は患者さんには関係ない。外科看護婦取締として、今のりんには看護婦として働いてもらうわけにはいきません」

まさかの展開に驚いた視聴者も多かったことだろう。りんのモデルとなっている大関和もまた、帝国大学医科大学第一医院を退職している。

だが、その理由はドラマとは大きく異なっていた。

外科のトップに「友人」と呼ばれた

大関和は、桜井女学校附属看護婦養成所で1年に及ぶ実地訓練を終えて、明治21(1888)年10月に修了。帝国大学医科大学第一医院で外科看護婦取締として働くことになった。

病院で和が信頼を勝ち取った相手が、外科のトップに立つ佐藤三吉教授だった。佐藤からこんな言葉をかけられるほど、和の仕事ぶりは評価されていたようだ。

「大関は僕の友人である」

女性看護師が外科医のトップからそんな言葉をかけられるのは、異例中の異例であることは言うまでもない。

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