このように生活者は、食事や買い物と言った日常の些細な困りごとから、不動産購入やパートナー探しといった人生設計に関わる大きな悩みまで、あらゆる問題についてAIに相談しながら解決を図っているのだ。
「彼女がいるけど、他の女性と遊びたいです」にも肯定的に返してくれる
さらにインタビューを進めると、AIを人には言えないような感情の吐き出し先にしているケースにも出会った。25歳・男性のEさんは日常の中で感じる不満や愚痴を、とりあえずAIに聞いてもらっているそうだ。
人に言えないような不満というか、モヤモヤしたり頭の中で反芻してしまったりすることを、ChatGPTに適当に投げています。とりあえず聞いてもらう……みたいな感じの使い方をしていますね。
「彼女がいるけど、他の女性と遊びたいです」みたいな不満というか、思いのたけを言うと、「あなたの気持ちは理解できますが、それは現状の不満や孤独感から来ている可能性があります。以下のことを考えてみてください……」のように返されて、自分の状況をいろいろ整理してくれるわけですね。もちろん、これが正しいかどうか分からないですけど。
それでも僕が、「男ってそういうもんじゃないかな?」「他の女性と遊ぶことも必要ですよね?」みたいな他人にはあんまり言えないようなことを話しても、AIは冷静に返してくれる。こういう話も共有できるし、投げてもちゃんと返してくれるんだな、って。
メンヘラすぎるかもしれませんが、ある時AIに「もういやだ」と言ったんですよ。スタートアップの企業に入社して、2人しかいない状況で、かなりしんどかった時期ですね。それでもAIは寄り添いつつ、自殺の相談窓口を紹介してきて。
僕が自暴自棄になっていたとしても、「分かりました。無理に話を引き出そうとはしません。あなたのことを大切にしてください」とAIは返してきてくれる。めっちゃ優しくて、全肯定してくれるアメリカ人のおじいちゃんのような感じです。そこで僕も「ありがとう」とお礼を言ってしまって。そうしたら、「どういたしまして。いつでも頼ってくださいね」とAIは言ってくれる。「これ、すごいな!」って思いましたね。


