では、生活者はAIを何に、どういう目的で使っているのだろうか?
東京の生成AI利用経験者にAIの利用シーンを聞いてみると、勉強・学習、オフィスワークをメインとして使っていることが分かった(図2)。
その一方、3人に1人程度はAIとおしゃべりしたり、暇な時に使ったり、趣味・娯楽/遊びでAIを利用したりしているという結果も出てきている。さらに、買い物でAIを利用している人も22.0%にのぼり、勉強や仕事だけではないAIの利用実態が見えてきたのだ。
海外の生成AI利用経験者のデータにも目を向けてみると、勉強や仕事以外の使い方が顕著に表れている。特に上海とロサンゼルスの結果を見ると、1位と2位に「趣味・娯楽」が入るなど、AIが日常の楽しみに溶け合っている実態が見えてきた(図3)。
チャッピー(ChatGPT)が恋バナの相手に
この調査をしていた当時、私たちを驚かせたものがある。メディア環境研究所の研究員に届いたスクリーンショットである。いわゆる恋バナに反応して絵文字を使いまくった返事をしているChatGPTの画面だ。
最近、若い世代の間ではChatGPTのことを「チャッピー」という愛称で呼び、こんな会話をしているという話も聞こえてくる。
この画像と出会ったのは25年。私たちは大変驚くと同時に、強い興味を持った。もしかすると、私たちのまったく知らないChatGPTの利用方法があるのではないか……?
だとしたら、生活者は、いったいどのようにAIを利用しているのか。それをもっと深く探るべく、日本でのインタビューを実施することにした。
ここからは「日本のAI生活者へのインタビュー調査(※2)」の結果から、日常的にAIと仲良く暮らす生活者の実態を探っていく。「AI生活者」とは私たちの造語で、生活にAIを取り入れている人たちを指す。今回、私たちは11名のAI生活者にオンラインインタビューを実施した。
※2:日本のAI生活者へのインタビュー調査の詳細 調査対象者:11名/インタビュー形式:Zoomでのオンラインインタビュー/調査期間:2025年2〜3月/インタビュー条件:ビジネス以外の目的で、日頃AI関連サービスを利用していること(最低でも週1回以上利用)

