また、学調では、長い文章の中から必要な情報を探し出す問題も多く出題されます。「こんなに長い文章を読ませる必要があるのか」という意見もあります。
しかし、社会に目を向ければ、私たちは毎日、膨大な情報の中で生活しています。インターネットやSNSには、必要な情報と不要な情報が入り混じっています。生成AIも、多くの情報を提示してくれますが、そのすべてが自分にとって最適とは限りません。だからこそ必要なのは、「情報をたくさん知っていること」ではありません。自分に必要な情報を見極め、取捨選択する力なのではないでしょうか。
学調で長い文章を読み、必要な情報を探す経験は、情報過多の時代を生きる子どもたちにとって決して無意味なものではありません。むしろ、その価値は以前より高まっているように感じています。
CBTで「どのように考えたのか」も可視化?
学調がCBTになったことで、新しい評価の可能性も広がっています。
例えば、どの問題から取り組んだのか。どのくらい時間をかけたのか。途中で考えを修正したのか。こうした紙では把握できなかった学びの過程も見えるようになってくるでしょう。将来的には、AIを活用しながら課題を解決する力や、複数の情報を比較して判断する力なども評価できるようになるかもしれません。
これからは「何問正解したか」だけではなく、「どのように考えたのか」も評価する時代になっていきます。CBT化は、それを可視化する第一歩と言えるでしょう。
また、今年度の英語では、自分のペースで聞いて答える問題や、話して入力する問題などがありました。今までの紙であれば、CDなどで一斉に英語を流し、それに答えることしかできませんでした。ましてや、各自で問題を聞き、話して入力することなどは、紙のテストでは絶対にできません。より実践的な力を測る形に進化した設計も、今後のCBTの可能性を感じる大きな変化の1つでした。

