今回の授乳をめぐる喧騒を眺めつつ思ったことが、もうひとつあります。それは、「店の人」「母親」「まわりの客」について述べる意見が圧倒的に多く、肝心の赤ちゃん自身についての意見が少ないということでした。
配慮合戦どこまで…?
そもそも、赤ちゃん視点でいえば、ケープの中で授乳するよりは、ケープなしで授乳したほうが快適なことが多いはずです。日本は高温多湿な国で、赤ちゃんは汗っかき、そしてケープがない授乳だと、ママと目をあわせながら飲むこともできるからです。
ただ、現状ですでに、赤ちゃんにとってのベストよりもまわりへの配慮が重視されています。それでもさらなる配慮が求められる、この配慮合戦はどこまでエスカレートするんだろう、と個人的には思わずにはいられませんでした。
今回の件に関して、授乳服メーカーの代表や産婦人科医などが、過度な規制に対して懸念の声を上げています。
少子化問題が加速するいま、授乳については、「マナー」の問題ではなく、母親と子どもの権利や子育て支援の問題として社会で扱われるべきではないか、と個人的には思うのです。

