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テクノロジーが支えるW杯の舞台裏、AI審判や戦術分析はサッカーをどこまで進化させたのか

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7月3日(現地時間)にアメリカ・マイアミで開催された「アルゼンチン対カーボベルデ」戦のスタジアム内(写真:筆者撮影)
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取材した7月4日の段階では、W杯運営も終盤に差し掛かり、いくつかのスタジアムでは撤収作業がスタートしている。役割を終えたPCなどはチャリティへの寄付などが検討されているというが、正式には決まっていないという。

すべてのチームに専用AIを提供し「情報の公平性担保」へ

今回のW杯では、我々が試合を視聴中に見る範囲に限っても、多くのテクノロジーが導入されている。

VARの活用もそうだが、オフサイドでは選手の3Dデータを使って位置関係を明確に表示する仕組みが導入されたのが目立つ。

審判は耳にカメラをつけており、そのカメラで撮影した映像が中継内で使われるようにもなっている。本来、こうしたカメラは動きによるブレが大きくなってしまい、見栄えの良い映像にするのが難しい。しかし今回の場合には、映像を処理してブレを軽減しているため、かなり自然で迫力のあるシーンを楽しめるようになった。

こうした技術も、レノボがFIFAに協力する形で提供している。

そしてなによりも大きいのは「FIFA AI Pro」と呼ばれる技術の導入だ。

「FIFA AI Pro」の画面。AIでサッカーの戦術を助ける(画像:公式動画より抜粋)

これはFIFAとレノボが共同開発したサッカー専用の「AI参謀アシスタント」といえるもの。数億件規模の試合データを記憶させたうえで、さらに2000を超える「試合を評価するための指標」を組み込んだツールだ。ChatGPTのように文章でサッカーの戦術などについて質問することもできるし、チームにおける攻守の切り替えやプレスをかけるタイミングなどを理解したうえで、次の対戦相手に応じた戦術やチームオーダーについての助言を与えることもできる。

試合データを分析して活用すること自体は、日本を含め、有力チームならばどこもやっていることだろう。FIFA AI Proと比較してどうか、というコメントをすることは難しいが、有力で予算も十分な、大きなサポートスタッフを抱えているチームなら、必ず「データの力でチームを強くする」ことはやっている。

だが、予算が限られたチームならどうだろう? W杯のように「各国の代表」が集まる場所であっても、国やチームの規模によってできることはまちまちだ。

今回FIFA AI Proは、48チームすべてに提供されている。そもそもの目的が、すべてのチームに対して「同じように使えるデータ基盤を提供する」ことであるからだ。

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