「統一ドイツの首都の空の玄関を建設する」と鳴り物入りで始まったプロジェクトが、泥沼にはまり込んだ。ベルリン空港の開港は、度重なる計画の変更や技術的問題などにより、9年遅れ、建設費は予定の3倍に膨れ上がった。大型建設プロジェクトのつまずきは、かつての技術大国ドイツの各所に表れている経年劣化の氷山の一角にすぎない。
5年で開港のはずが14年も・・・開港が「信じられない」
ベルリンから南東に約25キロの、ベルリン・ブランデンブルク空港(以下ベルリン空港とする)は、2020年10月31日に開港した。だが新空港の門出を大々的に祝う雰囲気はなかった。その理由は、開港がコロナ・パンデミックという危機の只中だったことだけではない。開港の著しい遅れも大きな影を落としていた。
2006年9月にベルリン空港の建設が始まった時、空港を所有する連邦政府、ベルリン市とブランデンブルク州政府は、「11年10月に開港する」と発表していた。だが実際の開港は当初の予定よりも9年遅れた。工事は5年間で終わるはずだったが、実際には14年間かかった。開港予定日はなんと30回以上も延期された。
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