また、仕事さえ終われば心置きなく「誘惑ゾーン」にアクセスできるので、「終わってから好きなことをしたほうが、心から楽しめる」という本当の快感を脳に教育することにもなる。あなたもぜひ一度、「誘惑ゾーン」の効果を試してほしい。
誘惑に負けそうになったら?
誘惑の多くは、ふいに自分の内側でわいたり、外側からやってきたりする。つまり、自分でコントロールできない場合が多い。となると重要なのは、ふいに誘惑が生じたときに、どう対処するかだ。気合と根性ではねのけるのではなく、誘惑に負けないための行動体系をルール化しておくことが基本的な対処法となる。
自分の内側・外側にわきおこる雑念や雑音(ノイズ)を消し去り、「今、やっていること」に集中して完遂までもっていきたい。
そんなとき、僕が取り入れているもののひとつが「瞑想」である。
瞑想とは、雑念を消滅させて精神性を高めるための禅宗の精神修養法。まさに「誘惑というノイズ」を消してタスクを完遂したい僕たちにぴったりだ。
瞑想では「今、ここ」に集中する意識を保つことが重視されている。
禅僧のように、山寺に籠(こ)もって坐禅を組まなくても、「今、ここ」と唱えれば、日常生活のなかで、絶えず流れ込んでくる周囲の雑音や己の心の雑念を消し去り、精神統一できる。これは即時快楽の誘惑に対しても、そのまま適用可能だ。
「タスクは完遂していないけど、ちょっとだけYouTubeを見ようかな」といった内側からの即時快楽の誘惑や、「ランチ、一緒にどう?」といった外側からの即時快楽の誘惑が生じたら、まず「今、ここ」と唱えてみるといい。

