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教師に「音痴なら歌うな」と言われた30歳女性を救った、1200年続く伝統芸能の正体《60~80代が夢中に》

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旦早流吟詠会の宗嗣(そうし)兼理事長を務める島田旦桜さん(画像:旦早流吟詠会)

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「声がデカいくせに音痴なら歌うな」
小学生のころ、音楽の教師から投げつけられたその一言は、当時の私の心に突き刺さった。もともと私の声は大きかった。自分で言うのもなんだが「通りが良い」のだ。しかし、致命的なまでに音痴だった。
歌うことは嫌いじゃないのに、音痴すぎて存在が迷惑になる。それから音楽の授業が嫌いになったのは言うまでもない。
30歳の今も苦い記憶を抱える中、はたと、「音痴を改善するには、まず自分の出す音を徹底的に聞き、一音ずつはっきりと音階を変えていく訓練が必要なのではないか」と気づいた。自分の声を殺さず、むしろその“通りの良さ”を最大の武器に変えながら、音と真摯に向き合う方法。それこそが、日本の伝統芸能「詩吟」だった。
見つけたのは、初心者にも門戸を開いている「旦早流吟詠会(たんそうりゅうぎんえいかい)」の詩吟教室体験だ。体験レッスンは約2時間、料金はなんと無料だ。特別な道具もいらず、メモ用の筆記用具だけで参加できるという。
これなら筆者のような音痴でもなんとか飛び込めそうだと判断し、早速申し込んだ。

はじまりは空海から。1200年の歴史を紡ぐ日本の伝統芸能「詩吟」とは?

東京メトロ副都心線の「雑司が谷駅」の入り口がある通り(写真:筆者撮影)

今回、詩吟体験のために筆者が足を運んだのは東京メトロ副都心線の「雑司が谷駅」。駅直結の「雑司が谷地域文化創造館」の一室で体験レッスンをおこなっている。室内でおこなう習いごとなので、天候に左右されない点がありがたいなと考えながら足を進めた。

【写真を見る】教師に「音痴なら歌うな」と言われた30歳女性を救った、1200年続く伝統芸能の正体《60~80代が夢中に》(13枚)
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