東洋経済オンラインとは
ライフ

年20種類もの"期間限定フラペチーノ"を連発できる日本のスタバの特殊事情 「新作は1年前から開発!?」「辛い味を出した過去」

8分で読める
スターバックスが日本に上陸して30年。フラペチーノの累計販売数は20億杯にのぼる(撮影:梅谷秀司)
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

商品開発はマーケティングと商品開発が連携し、密にコミュニケーションを取りながら進める。実は行定氏は大のフラペチーノファンで、かつては1日4杯飲んでいたほどのヘビーユーザーだった。

6月24日からの期間限定商品、ピーチ&ピーチ ミルクフラペチーノ。桃の果肉がしっかり入っているのが特徴。ミルキーだが、無脂肪ミルクなのでさっぱりしている(撮影:梅谷秀司)

開発チーム内でも「一番飲んでいる」というのが自慢だそうだ。

そんな同氏が大切にしているのが、飲んでいる間にどのような体験ができるかだという。商品開発会議での試飲では、飲んでいる途中の味の変化や飲み切った後の余韻に至るまで、顧客が巡るストーリーを評価し、商品の是非を判断している。

30年キャンペーンの詳細

30周年キャンペーンの第1弾として企画された「THE STAR フラペチーノ」の出発点は、客のフラペチーノ体験を共有しながら一緒に祝いたいという思いだったそうだ。パートナーにアンケートをとって人気商品を徹底的にリサーチ。今の技術を使えばもっと面白くなりそうな商品、また、ファンと当時の思い出を共有できる商品を選定した。

その一例が、「THE フラペチーノ of コーヒー ジェリー」だ。08年に販売されたもので、SNSでは「懐かしい」などの投稿もあふれていたそうだ。

(撮影:梅谷秀司)

またフラペチーノ戦略において興味深いのは、価格設定は原価を積み上げてくる方式ではなく、客に満足してもらえる価値を見越して設定されている点だ。そのため、今回の30周年キャンペーンで発売された商品の中には、実は原価が高い商品もある。例えばメロン果肉が過去最大に増量された「THE フラペチーノ of メロン of メロン」は、原価の観点から見ても、顧客にとってコストパフォーマンスが良い贅沢な一杯に仕上がった。

行定良太氏(撮影:梅谷秀司)

「今回のキャンペーンでは、われわれの想像以上に大きな反響をいただき、お客様のフラペチーノへの愛を感じることができた。フラペチーノはブランドの入り口になる商品。今後も新しい提案を繰り返しながら前向きな進化を目指していく」

期間限定商品が販売戦略として欠かせない日本の市場で、独自の進化を遂げてきたフラペチーノ。味と体験価値で客を満足させ続ける挑戦に終わりはなさそうだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数