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キッチンでお祈り、ラマダンで動き鈍く…外国人ヘルパーとの「それなりに覚悟が必要」な日常《介護人材不足が深刻な日本で》

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近藤佑次さんとバングラデシュ出身のヘルパー、サニーさん
近藤佑次さんとバングラデシュ出身のサニーさん(写真:筆者撮影)
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文化の違いは食だけではなく、宗教も関係する。バングラデシュはイスラム教徒が多く、1日5回のお祈りをする習慣がある。しかし、近藤さんによると、その頻度は人によって異なるらしい。

「Aさんは金曜日しかお祈りしないけど、Bさんは毎日必ずお祈りしていて、扉を閉めてキッチンでやっていました。『前いつやったっけ?』っていう人もいましたよ」(近藤さん)

笑いながら話す近藤さんだが、「一番大変なのはラマダン」だと断言する。ラマダンとは、約1カ月間、日の出から日没まで断食を行うイスラム教の宗教行事だ。「ラマダンのときは日中はヘロヘロだし、動きも鈍くなるし、こっちも気をつかいますね」と苦笑した。

バリアフリーではない一般的なアパートのため、出入口には階段が。外出のときはヘルパーがスロープを用意する(写真:筆者撮影)
後ろ向きで、ゆっくり慎重に降りる(写真:筆者撮影)

はじめの3カ月間は“耐える”時期

もうひとつ、近藤さんは「ヘルパーが活動し始めて最初の3カ月は耐える時期」だと話す。この期間は、お互いに何がわかって何がわからないかを把握する時期だという。ものの置き場所ややり方などを1から説明しないといけないので、面倒くさいと感じることもある。やり方を覚えてもらうために、必要がなくても風呂の介護をしてもらうこともあった。

家の中での決まったことは問題なくできても、外出時やイレギュラーな出来事が発生したときに困ることもある。早く出かけたいのに、準備するものがわからず時間がかかってしまう、なかなか言葉が通じないという状況はお互いに焦ってギクシャクしてしまうこともあるそうだ。

こういった3カ月を乗り越えると、ヘルパーとして頼りがいのある存在になるという。「これまで何回か経験してきて、慣れるのはだいたい3カ月かなと思います」と話す近藤さんの姿は、教育者のようにも見えた。

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