森保監督が"負けない戦い"を考えた場合、この2年近くメインのフォーメーションにしてきた3―4―2―1(5―4―1)でミラーゲームを挑むのも一つだろう。良さを打ち消し合いながらも、しっかり勝ち点を奪い取る。
日本は「個人の集合体」としてはやや劣るかもしれないが、システムの運用に関しては、一枚も二枚も上手だ。
タッチラインと同じ利き足の伊東純也、伊藤洋輝が、長身の小川航基にクロスを供給し、中村敬斗、鈴木唯人が波状攻撃を仕掛け、守田英正、遠藤航(※編集部注:守田、遠藤両選手はW杯選外)が攻撃の分厚さを加える。
攻撃を防御にすることによって、しつこく守れる3バックがヨケレスを封じ込められたら、ダメージは最小限にできるはずだ。
もしリードして相手が焦っていたら、前田大然のような鬼プレスと背後の速さがある選手は効果を上げるだろう。スコアレスだったら町野修斗のようなポストプレーヤーで、キープする時間を増やす。最悪、リードを許していた場合は陣形ごと変え、場合によっては"主力"を投入するか。臨機応変の選択になるはずだ。
このターンオーバーがうまくいけば、決勝トーナメントに入ったとき、チュニジア戦のセットを万全で持ってこられる。「1勝2分けで勝ち点5、1位も狙えるし、2位は見込める」というのは捕らぬ狸の皮算用だが、W杯優勝を、あるいはベスト8を目論むなら、これくらい大胆であるべきだろう。メンバーを入れ替えないと、消耗を避けられない。
ブラジル、もしくはモロッコに勝利するには、「奇跡」が必要
1位、もしくは2位で勝ち上がった場合、ブラジル、もしくはモロッコとの対戦になる。控え目に言って難関だ。3位になったほうが、勝ち筋が見える場合もあるが、そのルーレットに身をゆだねられない。
そこで、もう一度ブラジルに勝てるだろうか?


