親バカはどんどんやっていいと考えています。でも、過保護にはならない。子どもを信じて見守りながら、心の中では「うちの子は最高だ」と思っている。失敗しても「大丈夫、あなたならまたやれるよ」と背中を押してあげる。転んだときに「痛かったね」と寄り添いながらも、自分の足で立ち上がるのを待つ。この絶妙なバランスが、子どもにとって最も安心できる環境を生み出します。
「親バカ」を堂々と宣言しよう
筆者は38年間、教育の現場に携わり、今でも年間3000件以上の個別相談を受けています。その中で、さまざまな親子の姿を見てきましたが、子どもが伸びる家庭の共通点として、親が「親バカ」であると感じています。逆にダメ出しをされて伸びた子に今まで一人も出会ったことがありません。
成績がどうであれ、他の子と比べてどうであれ、「うちの子にはうちの子の良さがある」と信じている親のもとで、子どもは伸び伸びと自分らしさを発揮していきます。親が自分を信じてくれているという実感が、子どもに挑戦する勇気を与え、失敗から立ち直る力を育むのです。
反対に、常に他の子と比較し、「もっとがんばりなさい」「なんでできないの」と言い続ける家庭では、子どもの心はどんどん萎縮していきます。自分は十分ではないという感覚が染みついてしまうと、それを拭い去るのは容易ではありません。
ですから、今日から「親バカですが……」の「が」を取ってしまいましょう。
「親バカです!」と、堂々と胸を張って言ってもいいと思います。他者からどうみられようと関係ありません。そのような他者は1ミリもその子の人生に影響を与えることはありませんし、1週間もすれば忘れています。
世間の目を気にして、我が子への愛情を隠す必要はどこにもありません。むしろ、その愛情を惜しみなく表現することこそが、子どもの人生を支える最大の贈り物になります。
子どもは親の言葉をよく覚えています。何年経っても、何十年経っても、「お父さんやお母さんが自分のことを誇りに思ってくれていた」という記憶は、人生のあらゆる場面でその子を支え続けます。
外の世界がどれほど厳しくても、「お父さんとお母さんは、いつでも自分の味方だ」と感じられる子どもは強い。その確信が、子どもにとって何よりも心強い「お守り」になります。

