そんな世界の中で、無条件に自分を認めてくれる存在がいるかどうかが子どもにもたらす影響は計り知れません。家に帰れば、自分のことを丸ごと受け止めてくれる親がいるかどうか。それだけで、子どもは外の世界で傷ついた心のエネルギーを回復させることができます。家庭が「心の安全基地」として機能するためには、親バカが不可欠なのです。
「根拠のない自信」が子どもを強くする
心理学の研究でも、親からの無条件の肯定が子どもの自己肯定感の基盤になることが明らかにされています。
自己肯定感という言葉が世の中で使われるとき、大きく2つのタイプがあります。
一つは「条件つきの自信」。テストで100点を取ったから自信がある、試合で勝ったから自信がある、というものです。
もう一つは「根拠のない自信」。何ができるかに関係なく、「自分はここにいていい存在だ」と感じられる感覚です。
実は、困難な状況でも折れずに立ち向かえる力の源になるのは、後者の「根拠のない自信」のほうです。条件つきの自信は、その条件が崩れた瞬間にもろくも崩壊します。テストで良い点が取れなくなったら、途端に自信を失ってしまう。試合に負けたら、自分には価値がないと思い込んでしまう。条件つきの自信は、一見強そうに見えて実はとても脆いものなのです。自己肯定感とは言い難いものです。

