アドビが6月11日、2026年3〜5月期の決算を発表しました。売上高は66.2億ドルで前年比11%増(恒常通貨ベース)となり、四半期売上高として過去最高を更新しました。サブスクリプション契約の積み上がりが順調に売上へ転換したことが寄与しています。
生成AIブームとともに「SaaSの死」が叫ばれてからというもの、同社の株価は低迷が続いています。そんな中でも経営陣は下期に予定していた値上げを延期。無料ユーザーの獲得へ経営資源を集中させることを表明しました。

シャンタヌ・ナラヤン会長兼CEOは「AIが顧客行動をかつてないスピードで加速させている」と主張。激変する環境下において、戦略と実行を進化させる必要があると語っています。
「PDFを要約して」意図ベースでの検索に対応
業界全般として、生成AIの普及とともに検索流入の減少が指摘されています。ところが「adobe.com」へのトラフィックは前年比40%超のペースで増加。その背景には、検索行動の変化があると言います。
ユーザーは、必ずしも「Acrobat」という製品名で検索するわけではありません。「このPDFを要約して」といった"やりたいこと"を検索エンジンやLLMに直接打ち込む傾向が顕著になりました。決算説明において幹部の一人は、これを「意図ベースの検索」と呼んでいます。
この変化に合わせ、アドビは流入後の導線を作り変えました。
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