たとえば2025年11月、彼らはブラジルを相手に一歩も怯まず、1―1と引き分けている。得意のカウンターからマストゥーリが冷静な一撃で先制に成功。やや不運なPKによる失点だけに抑えた。ブラジルの先発はほぼフルメンバーで、日本戦を欠場したマルキーニョス、ミリトンも守備を固めていたことから、堂々と渡り合った点は注目に値するだろう。
森保ジャパンも少なからずある傾向だが、チュニジアも攻められながら、攻める形の方が力を発揮する特性があるだろう。各選手、派手さはないが、対人戦術に優れるだけにギリギリまで持ち場を守れる。城に立てこもるようにリトリートすると、攻め落とすのはブラジルでも四苦八苦だった。
そうやって後ろが重くなった方が相手の裏にスペースができて、ハンニバルやサードの攻撃力が生きるのだ。
「いい守りがいい攻めを作る」
森保監督が好むスタイルを堅持しているのが、チュニジアと言えるかもしれない。
チュニジア戦のキーマンとなる選手
チュニジア戦でカギを握るのは誰になるだろうか?
鎌田大地、久保建英、三笘薫の3人の名前を挙げたい。
(※編集部注:この原稿が執筆された3月時点での見解です。久保選手はケガのためチュニジア戦には欠場、三笘選手はケガのため代表メンバーから外れています)
オランダ戦で先発から外したと仮定し、最大出力で戦える状態だ。カタールW杯も、森保ジャパンの攻守を司っていたのは鎌田だった。
極端に受け身に回ってしまい、ボールを捨てるように敵に明け渡す戦術に"待った"をかけ、できるだけボールを握って攻撃機会を探っていた。その姿勢により、チームの腰が引けることなく、千載一遇のカウンターで敵を仕留めた。守備と攻撃を連結させるクレバーさや技術は際立った。北中米W杯でも日本の舵を取ってくれるだろう。

