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「話が通じない日本人」が急増している本当の理由 「相手の説明を理解できない人」に共通する欠点とは?

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ビジネスシーン
「この件、前にも説明しましたよね」。上司からそう言われた経験はないでしょうか?(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 市野瀬 早織 元渋谷教育学園渋谷中学高等学校 国語科専任教諭 市野瀬教育研究所 所長
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たとえば、会議で次のような発言があったとします。

「確かにこの案には魅力があります。しかし、現状の予算では実現が難しいと思います」

このとき、相手の話を正しく理解できる人は、「予算の問題が最大の論点なのだな」と主張をつかみます。

一方で、話が通じない人は、「魅力があると言っていた」「実現が難しいとも言っていた」と断片的な情報だけを記憶します

すると、会議のあとで「魅力があると言っていたので、前向きに検討されていると思いました」と受け取ってしまう。あるいは、「難しいと言われたので、もう完全に却下されたのだ」と早合点してしまう。

しかし、この発言で本当に押さえるべきなのは、「魅力は認めるが、現状では予算が壁になっている」という構造です。

つまり、相手は案そのものを否定しているわけではありません。けれども、いまの条件では実行が難しい、と言っているのです。

この違いを読み取れないと、次に取るべき行動も変わってしまいます。

話が通じない人ほど「言葉」しか聞いていない

こうしたズレは、相手の言葉を聞いていないから起きるのではありません。

むしろ、一つひとつの言葉は聞いている。けれども、それらの言葉がどのような関係でつながり、最終的に何を伝えようとしているのかをつかめていないために起きています。

結果として、相手が本当に伝えたかったことを取り逃してしまうのです。

私は長年、東大を目指す生徒たちを指導してきました。

そこで感じたのは、成績のよい生徒ほど「何が主張なのか」を探しながら読んでいるということです。

逆に、伸び悩む生徒ほど、一つひとつの言葉や情報に気を取られています。

文章でも会話でも、本当に重要なのは情報量ではありません。「相手が何を伝えたいのか」を把握することです。

では、どうすれば相手の主張を正しく理解できるのでしょうか?

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