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宮城県栗原市の山あいののどかなまちに、高さ約6mの円筒形の建物が姿を現した。2025年11月、日本初となる「2階建て3Dプリンター住宅」が誕生したのだ。1階建ての事例はSUUMOジャーナルでも何度か紹介してきたが、2階建ては初。どのようにしてできあがったのか、今どうなっているのか、話を聞いた。
宮城県栗原市に日本初の2階建て3Dプリンター住宅が誕生
宮城県栗原市築館町、人口1万1972人(栗原市公式HP・2026年3月末現在)の静かなまちに竣工した、ひときわ異彩を放つ白い建物。外観は石造りの古代建築のようでもあり、同時に未来の建築物のような不思議な存在感を放つ。
主導したのは、施工・オペレーションを担った五十嵐理香(いがらし・りか)さん、設計・施工・監理を率いた那須貴寛(なす・たかひろ)さん、そして地域と未来のために踏み切った施主・大場一豊(おおば・かずとよ)さんの3人。その挑戦に、20社以上の技術者が加わり、2025年11月に完成したものだ。
内部に足を踏み入れると、洞窟に潜入するようなワクワク感が高まる。扉のないアール型の開口部や吹き抜けのスリット階段で空間がつながり、延べ床面積は約50平米とコンパクトだが開放的だ。
1階は寝室を中心に、エントランス、バス、洗面室、トイレ。壁面には磨き処理が施され、曲面の陰影が柔らかく揺れる。2階はダイニング・キッチン。曲面の壁にぴたりと合うように樹脂系3Dプリンターで造られた“世界に一つだけのキッチン”が据えられている。


