成績の伸びにとって、もっとも重要なのは「自分が今、どこにいるのか」を正確に把握することです。たとえば、首都圏の中高一貫校の生徒は、こんな会話を日常的にしています。
「●●先輩、現役で東大に受かったらしいよ」
「△△、模試で全国20位だって。あいつでも理1はB判定なのか」
「文1に受かった〇〇先輩に去年の成績見せてもらったんだけど、自分数学はちょっと弱いけど英語なら勝ててたんだよね。自分でも文3ならいけるかも」
このようなちょっとした会話の中で、膨大な「比較対象」のサンプルを持っています。自分の学力を、具体的な人物と比較できる。だから「東大はあのレベル。自分はそこまであとこれくらい」と、距離が定量的に測れるのです。
一方、地方の進学校でトップを取っている子は、こうなります。
「学年で1番だけど、自分が全国でどのレベルかわからない」
「校内には自分より上の人がいないから、東大に届くのかどうか、感覚がつかめない」
「模試の偏差値70って言われても、それが東大合格者の中でどのへんなのか、ピンと来ない」
これは、ものすごく怖い状態です。霧の中を走っているようなもの。ゴールが見えないから、「自分には無理だ」と諦めるか、逆に「自分は天才だ」と過信して足をすくわれるか、どちらかになりやすいわけです。
この現象を、ドラゴン桜では「なあんだの法則」と呼んでいました。
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