だが、「アイモア」や「小見川アピオ」の周りにはこのような商業集積がない。「アイモア」前を通る県道101号沿いには、隣接するホームセンターナフコのほか、パチンコ、焼肉店、銀行があるくらいで全国チェーンの大型店はない。
「小見川アピオ」の周りにはマクドナルドやドコモショップなどチェーン店が点在しているものの、商業集積地とは言い難い。小見川駅に至るまでの商店街は軒並みシャッターを降ろしており、車が通り過ぎるだけの道路になっている。
周辺市町村にモール+ロードサイドの大型店が乱立するなかで、商業集積のない「アイモア」と「小見川アピオ」が繁栄するのは困難であった。
地元商業生き残りの歴史
1990年〜2000年にかけて道路整備が進みモータリゼーションが加速するなかで、茨城・千葉の県境では、それぞれの市町村が地元消費者の流出を防ごうと奮闘していた。その結果、モールが乱立し、当時の潮来町の「アイモア」、小見川町の「小見川アピオ」はいずれも衰退してしまった。
地域の人々から愛されてきた「アイモア」と「小見川アピオ」には、小さな町の地元商業の生き残りをかけた歴史が刻まれている。

