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〈ニッチに商機〉謎の大ヒット「ゴリラシリーズ」で攻めるドウシシャ…業績は絶好調、ハンディファンや氷のうで夏商戦へ

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ゴリラの扇風機は羽の部分の大きさが特徴。ゴリラシリーズはどれも、はみ出したスペックとユーモアを併せ持つのがポイントだ(編集部撮影)

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まるでゴリラにつかまれているかのようなハイパワーで、ふくらはぎをもみほぐす――。この「ゴリラのひとつかみ」を起点に、軽量フライパン「ゴリラのひとつまみ」、ほかにも水筒、ドライヤーなど、健康・美容家電を精力的に広げているのが、大阪本拠のドウシシャだ。

「ゴリラシリーズ」はSNSで話題になり、ドン・キホーテなどのディスカウント店やイオングループ、一部コンビニでも販売している。販売開始から約2年で累計販売台数は300万台を突破した。

ドウシシャは国内外の有名ブランドの卸売りに加えて、大手小売りのプライベートブランド商品の企画、製造、卸売りを展開するファブレスメーカーでもある。あらゆる商品の値上げが常態化するなど、小売店が厳しい環境の中で、なぜヒットを飛ばせているのか。

奇抜な健康サンダルが生まれた舞台裏

今年、ドウシシャが狙うのは季節商品の大幅な拡大だ。大きなハンディファン「ゴリラの扇風機」や氷のうに加え、ブランケット、瞬間冷却剤、着圧ソックスなどを投入している。

ブランケット「ゴリラのハグ夏」は、猛暑の中でエアコンを付けっぱなしにして寝る人のための商品。表面は接触冷感素材を用いる一方、中にウレタンフォームを差し込んだ。体が冷える夜間も体温を保持する仕組みだ。

氷のう「ゴリラの冷棒」は、ゴリラシリーズでは珍しくコンパクトな商品だ(編集部撮影)

着圧ソックスでも接触冷感素材を使い、通気性を確保。冷却剤「ゴリラパンチ」はその名の通り、たたいて衣類に貼る。健康家電から美容家電、キッチン雑貨などラインナップを広げてきたゴリラシリーズだが、今後は季節ごとの商品開発にも力を入れる構えだ。

注目すべきは、新カテゴリーとして投入した健康サンダル「ゴリラの裸足」。大きなぶどうのような球体のデザインで、足裏を刺激する商品だ。4月にドンキなどで先行発売すると、インパクトのあるデザインがSNSなどで話題を呼び、若い女性向けに大人気となった。

近年、リカバリーサンダルが流行する中、靴開発の担当部署は女性をターゲットにした健康サンダルの開発に臨んだ。その中で、ゴリラシリーズのマーケティングを担当する「チームゴリラ」に協力を依頼。9の事業部に分かれ、それぞれが独立してスピード開発を進めるドウシシャとしては珍しい事例だった。

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