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名門校の生徒は《不安障害・うつ病・薬物乱用のリスクが2~6倍》 東大休学者が10年で1.6倍に増えた本当の理由

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東大うつ
子どもの心は静かに削られていきます(写真:TY/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当
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休学の理由はさまざまですが、僕の所感としては、精神的な理由が大きいです。大学側には「経済的な理由による」として休学届を提出している人の中にも、そもそもなぜ経済的に追い込まれてしまった(=バイトやインターンをできない状態なのか)かというと、精神的な要因が強い、という人も多いです。はっきり言ってしまえば、精神科から適応障害やうつ病の認定を受け、休学を余儀なくされた友達も、片手では足りないくらいいます。

なぜ、日本最高峰の大学に合格したはずの人たちが、心を病んでしまうのでしょうか。まず、このような「東大うつ」に悩まされてしまったMさんの事例を紹介させてください。こちらの漫画をご覧ください。

(画像:『東大うつ』より)

“全勝”体験が強迫観念に姿を変える

Mさんの場合、すべての始まりは中学受験でした。首都圏模試センター(現・ONETES)の調査によれば、2023年の首都圏における私立・国立中学の受験者数は推定で約5万2600名にのぼり、受験率は17.86%と過去最高を記録しました。およそ5〜6人に1人が中学受験を経験している計算になります。Mさんもまた、そんな受験戦線の真っ只中で、しかも「全勝」という形でゴールを駆け抜けた一人でした。

ここで重要なのは、「全勝」という体験が、その後のMさんの人生のものさしを決めてしまった、という点です。一度すべての試合に勝ってしまうと、人は次の試合でも勝てるはずだと考えるようになります。そして「勝てて当たり前」という前提が、いつの間にか「勝てなければおかしい」という強迫観念へと姿を変えていく。Mさんが背負ったのは、まさにこの種の重圧でした。

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