INDEX
コンプライアンス意識が重視される現代においては、経営者や管理職だけではなく、大多数のビジネスパーソンがパワハラやセクハラに対して細心の注意を払っていることと思います。
しかし、この梅雨から夏にかけて、無自覚のまま加害側になり得るハラスメントが存在します。それがニオイによる“スメルハラスメント”(以下、スメハラ)です。
私は印象設計の専門家として、これまで多くのビジネスパーソンの見た目の印象に関するブランディングをサポートしてきましたが、今回お伝えする内容は、目には見えない“ニオイ”。見た目の第一印象ももちろん大切ですが、一瞬で相手にひどい不快感を与えてしまうという意味では、“ニオイ”は対人関係においてより深刻なダメージを与えるものだと感じています。
またこの“ニオイ”が恐ろしいのは、誰も「あなた(の服)は臭いです」と教えてくれない点にあります。なので本人は無自覚のまま、なぜか周囲から距離を取られる、そんな現象が発生するのです。
なぜニオイは指摘しづらいのか?
なぜ周りの人はあなたのニオイを指摘してくれないのでしょうか。
それはその場で指摘したところで、どうにも解決できない問題だからです。よく「10秒で直せないことは言わない」と言われますが、これは相手の容姿や服装など、その場ですぐに修正できない欠点を指摘しないという、思いやりのコミュニケーションの指針です。
例えば、「寝癖がついてますよ」「服にホコリがついてますよ」、また「ファスナーが開いてますよ」くらいなら、10秒以内で解決できる問題なので笑い話にできるでしょう。しかし、服に染み付いた生乾き臭や、じっとり汗をかいた頭皮のニオイは、その場でリセットすることが不可能です。通常はこのすぐに服を着替えることも、シャンプーすることもできません。
もしあなたが誰かから「服から生乾き臭がしますよ」と指摘されたら、みんなに悪臭を振り撒いているなんて消えてしまいたい……と思いながら、一日中できるだけ人と距離を取りつつ、絶望感に苛まれながらビクビクと過ごすことになるでしょう。周囲の人もその地獄が想像できるからこそ、何も言えないのです。
でも安心してください、この自分にも周囲にも大きなダメージを与えるスメハラリスクは、きちんとケアさえすれば、ほぼ100%防ぐことができるからです。では早速その対処についてお伝えしていきます。
