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世間や家族や道徳や習慣に縛られている私が「自分とは何か」という疑問にド真剣に向き合った末の「人間らしい結論」

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窓辺で思索する男性
誰しも一度は考えたことがある「疑問」(写真:Pangaea /PIXTA)

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多様性や個性が尊重される社会になったように見えても、誰にとっても自分らしく生きるのは難しい。強く自己主張すると「輪を乱すな」「出すぎたことをするな」などと、同調圧力をかけられる。理不尽な思いをした人も多いに違いない。
一方で、世間やまわりの言うことに従ってばかりいれば、当然自分の自由は奪われる。
日本でも話題沸騰中の『全人類の教養大全』シリーズ著者であるチェ・ソンホ氏は、そんな悩める人に実存主義の考え方を紹介している。
「いま」「ここに」いる「自分」とは何か?を突き詰め続けた哲学者がいる。ジャン=ポール・サルトルらに代表される実存主義は「国民」や「会社員」「学生」「息子、娘」といった個人にいくつもかぶせられたタグを1つ1つ脱いでいくことで自由な存在になれると示唆する。
実存主義は今の日本人にピッタリな考え方かもしれない。

不安の時代に登場した「ある思想」

実存主義は、価値観と理念の混乱を背景に生まれた。

近代理性主義が崩壊したあと、2回の世界大戦と、資本主義と共産主義の冷戦を経験しながら、人びとはバラバラになった。みんなが不安な時代に、サルトルの実存主義が登場した。

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もともと実存主義は、19世紀のキェルケゴールと20世紀初頭のヤスパースなどによってすでに提示されていた主流の思想だった。これを体系的に整理した人物が、20世紀フランスで情熱的に活動したサルトルだ。

サルトルは実存主義を有神論的実存主義と、無神論的実存主義に分けて、キェルケゴールを前者に、自分は後者に置いた。

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