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怒りをカネにするメディアの「終わらない炎上」 ささいな出来事が文化戦争にすり替わる「アテンション・エコノミー」の罠

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スマホを見つめる女性
SNSによって飢餓感や孤独感、疎外感が高まるほどに、ネット上の人的交流に刺激を受ける (写真:webweb/PIXTA)

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現代社会において、なぜメディアはささいな出来事を「炎上」させ、人々の怒りをあおり続けるのか。ニュース収集力を失ったメディアとSNSが結託し、私たちの注目(アテンション)を搾取する実態とは。映画監督のケン・ローチ氏や経済思想家の斎藤幸平氏も絶賛し、「インターネット登場以後、最も影響力のある論客」と評される気鋭のイギリス人ジャーナリストによる新著『「マイノリティ支配」の正体:分断される社会と文化戦争の罠』の第2章から一部を抜粋・再構成してお届けする。

怒りをカネにする「おしゃべり経済」

メディア業界では、5つの主要な構造的変化を経て、不要不急の話題が時事番組を埋め尽くす現状がもたらされた。

『「マイノリティ支配」の正体:分断される社会と文化戦争の罠』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

1つ目は、業界横断的ないくつかの変化によって、自前でニュースを集めることが少なくなったこと。2つ目は、従来型の報道の減少によって生じたスペースを埋めるために、わずかに残ったニュースの周囲をドーナツ型の論評の輪で取り巻き、それを膨らませたこと。

3つ目は、SNSが従来のメディアのあり方を完全に覆したこと。4つ目は、何をニュースと見るかの基準が低下したこと。そして最後に、ニュースに対する反応というものが、もはや単なる有益な背景情報にはとどまらなくなったことが挙げられる。

ニュースを収集するには費用がかかるが、論評するだけなら安上がりだし、ウケも取れる。SNSの普及で、こうした悪しき傾向はさらに進んだ。

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