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ライフ #都市の下剋上

「水戸はもちろん、つくばにも負けた」と言われるが…下剋上された「茨城県土浦市」駅前再開発が失敗に終わった悲しい顛末

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土浦駅
つくばと土浦の駅前を歩き、両市の違いを探る(写真:筆者撮影)
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つくば市は、研究学園駅周辺を「副都心」と位置づけ、市庁舎もこの地区に建てられた。つくばの中心は、計画当初の駅前から、郊外へと少しずつ移っている。

つくばは「勝者」と見られがちだが、その駅前商業は盤石ではない。 人を集めているのは、駅前ではなく郊外のモールだった。

「イーアスつくば」は平日昼間でもにぎわっており駐車場もほぼ満車。学生も多く、みんなで集まるのはつくば駅前ではなく郊外のモールのようだ(写真:筆者撮影)

土浦駅前は「観光」と「日常」が混ざる場所だった

土浦駅前は、つくば駅前とは別の意味で、人がいなかった。

駅前広場にはタクシーが並ぶが、その数に見合う人がいない。人がいるのは、駅ビル「プレイアトレ土浦」の中がメインだ。土浦はいま、「サイクリングの街」として打ち出している。

駅ビルの中には自転車を組み立てるスペースがあり、サイクリング客への配慮が随所にある。取材で訪れた5月上旬、休日の午前中のフードコートは、観光客らしき人で6〜7割が埋まっていた。

プレイアトレ土浦には、フードコートや土産店、クリニック系など観光客も住民も使える店が入っていて便利(写真:筆者撮影)
改札横には自転車を組み立てるスペースが。サイクリング客への配慮が行き届いている(写真:筆者撮影)

興味深いのは、時間帯で客層が入れ替わることだ。15時を過ぎると、PCを広げて作業する地元の人らしき姿が増えてくる。観光客の昼食の場であり、地元民の作業場でもある。一つの駅ビルが、二つの顔を持っているようだ。

駅直結の商業施設「URALA」も、似た変化を見せていた。かつてここにはイトーヨーカドーが入っていたが、撤退後の区画には土浦市役所が入居している。商業施設としての役割は終わったが、市民ラウンジは休日でも満席だった。買い物の場ではなく、市民が滞在する場として機能している。商業の器が、公共の居場所に変わっていた。

駅直結の商業施設「URALA」(写真:筆者撮影)
中には市役所のほか、ダイソーやスーパーも入居している。仕事帰りに用事を済ませられるので便利そうだ(写真:筆者撮影)
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