芸能界を引退した後から今回のCM放映に至る小原さんの足跡を辿ってみると、彼が着実にビジネス社会でのキャリアを歩んでいったことをうかがい知ることができる。
筆者には、キャリアチェンジの「成功モデル」として、小原さんに学ぶことも多いように考えている。
「コネのおかげ」とは言えない、小原さんのキャリア
小原さんは、亜細亜大学を卒業した後に、国内第2位の大手広告代理店「博報堂」に就職している。現在でも博報堂は就職人気ランキングで上位につけているが、当時もかなりの人気企業だった。
「小原さんが博報堂に就職した」という情報が流れた際には、故・ジャニー喜多川氏のコネではないか?と言っている人も少なからずいた。
コネかどうかの真偽は定かではないのだが、芸能活動をしていた人が、広告会社やメディア企業に就職する事例は、さほど珍しいことではない。
筆者は電通に勤めていたが、同僚には元ジャニーズJr.だった人がいたし、お笑い芸人を目指してNSC(吉本総合芸能学院)に通っていた人、大学時代に全国的なダンスコンテストで優勝した人などがいた。さすがに、小原さんほど人気があった人はいなかったが……。
芸能界にいた人はそれなりの人脈もあるだろうし、裏側の事情もわかるだろうから、コネを除いても広告会社が採用するメリットはある。
ただ、こうした人が長期的に成功できるかというと、必ずしもそうではない。会社という組織になじめない人も少なくないし、昇進するためにはマネジメント力も求められるようになる。芸能活動の経験だけでは、会社の仕事で実績を上げ続けることは難しい。
