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ビジネス #イランショック 震える日本経済

ナフサ由来品不足、「目詰まり」はあれどパニックは回避、ただエチレン生産量急減、節約の動きが招く新たな危機

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石油コンビナートでナフサから基礎化学品が生産され、多種多様な製品の原料になる(写真:Getty Images)

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5月末から6月にかけ、コンビニエンスストアなどの店頭に、白黒パッケージのポテトチップスが並び始めた。物珍しさから手に取ったという消費者の反応も、SNSに投稿され始めている。

カルビーが「中東情勢の影響による一部商品仕様見直しのお知らせ」と題したリリースを発表したのは5月12日のことだ。中東情勢の緊迫化に伴う一部原材料の調達不安定化を受け、「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」、「フルグラ」など合計14品について、パッケージを従来のカラーから白黒の2色刷りに変更するとした。

イランによるホルムズ海峡の封鎖によって、中東からの原油や、原油から精製されるナフサの輸入が激減。特にプラスチック、ゴム、インクなどさまざまな石油化学(石化)製品の大元の原料となるナフサの不足が懸念されている。

カルビーの対応はカラーインクの調達リスクを勘案したものだ。リリースに掲載されたモノクロ(白黒)のパッケージは衝撃的で、ナフサ不足の影響が日常生活に及んできた象徴的な事例として大きな話題となった。

日本政府は「足りている」を強調

ナフサ不足の危機感を抱く日本政府は、代替調達に力を入れていることもあって「日本全体の石油関連製品の量は足りている」とし、現場の製品不足は「供給の偏り・流通の目詰まり」が原因との立場を崩していない。国民に不安感や節約マインドが広がり、景気の腰折れを招くことを避けたい思惑があるとされる。

それだけに、ナフサ不足を喧伝することになったカルビーの発表に対して「官邸はいら立っている」(関係者)。政府はカルビーの発表直後に同社へのヒアリングを実施。5月15日には赤澤亮正経済産業相が記者会見で「予防的にパッケージを変更すると聞いている」と明かして不安の払拭に努めている。

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