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《今泣いて何分か後の自分》サカナクション「夜の踊り子」異例の14年越しヒット…山口一郎が"バズに乗っかり"掴んだ勝機

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着物装束の“踊り子”が踊る「夜の踊り子」のMV(画像:サカナクション公式Instagramより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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また、今回の“夜の踊り子ミーム”で特筆すべきは、「本人公認」になったことだ。ネット上ではすでに、サカナクションのボーカルであり、同楽曲の作詞・作曲を手がけた山口一郎さん自身の“やってみた動画”があふれている。

サカナクション公式TikTokで、メンバーの山口さんと、俳優の加藤小夏さんが再現している動画(画像:サカナクション公式TikTokより)

一度のみならず、場所を変え、何度も繰り返しており、もはや持ちネタのひとつとなっている。通常ミュージシャンの楽曲をパロディー化する、しかも当初は無断使用から始まったムーブメントであれば、嫌悪感を示すアーティストは少なくない。

しかし山口さんは、この流れにノリノリで参戦した。自身のライブ配信で、少年役の練習を試行錯誤する様子は、切り抜き動画としても多数拡散されている。作者みずからが楽しんでいるのであれば、ファンも好意的に受け止められる。結果として、「茶化していいものだ」という認識が広がり、なおのこと拡散されているのではないだろうか。

そもそもサカナクションはこれまで、楽曲やミュージックビデオ(MV)にて、アーティスティックな試みを多数取り入れてきた。どちらかというと洗練されたイメージがあるだけに、山口さん自身のひょうきんな性格とのギャップが際立っている。

ミームの動画に合わせて踊りを真面目に練習する山口さん(画像:【公認】サカナクション山口一郎の切り身ちゃんねるより)

言うなれば、「どこまでが真面目で、どこからがふざけているのか分からない」。その境目にこそ、山口さんの魅力があるのだろう。数年前には架空の特撮ドラマ「TAROMAN(タローマン)岡本太郎式特撮活劇」(NHK Eテレ)に“幼少期にタローマンに夢中になった人物”として出演。真実と虚構をつなぐ役割を担っていた。

山口一郎の「ツッコミやすさ」というネット親和性

また、かつて同じくEテレで放送された「“シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組」では、山口さんが故・淀川長治さん(映画解説者)のような風貌で、音楽要素をまじえたコントを紹介するといった試みも行われている。

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