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阿部前監督、18歳娘への暴行容疑で逮捕…元養護施設職員が語る「裕福な家→児童相談所での一時保護」の"甘くない現実"

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娘への暴行容疑で逮捕され、巨人の監督を辞任した阿部慎之助氏(写真:スポーツ報知/アフロ)
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お金だけが問題なのであれば「大学の学費は給付型奨学金を利用すればいいじゃん」と思う人も多いかもしれない。だが、実態として大学への進学を選べる子はほんのひと握りだ。学力面で優れて、奨学金制度を活用できたとしても、学費が無償になるだけでは生活できない。家賃・光熱費・水道代・通信費・交際費・被服費など、ありとあらゆるお金がかかる。仮に児童養護施設で暮らしていなくても、こうした生活費分も奨学金を借りられるケースは稀だろう。

もし学費だけ免除だった場合、暮らしていくためにアルバイトが必須となる。周りの同期たちが親からの支援で遊んでいるなか、自分だけアルバイトしかできない環境に耐えられるのか……。こうした現実を目の当たりにし、進学を諦め、高校卒業と同時に就職を選ぶ子どもがほとんどなのだ。

親からの暴力、相談するのは正しいけれど

元プロ野球選手で、現監督という父からの暴力は生命の危機を感じるほど恐ろしいものだっただろう。それを相談したのはとても勇気のいることで、決して間違った判断ではなかったと、筆者は思う。

だが、最初の一歩目でChatGPTを頼り、児童相談所に相談したため、望まぬ形で事態が拡大し監督辞任という結末を迎えてしまった。原則18歳未満の児童しか保護できない児相からすれば、警察への通報は最適解だっただろう。

もし仮に年齢の問題がなく保護されたとしても、待っていたのはきっとまた別の地獄だったはずだ。これまで裕福な家庭で暮らしていた子どもからすれば、児童相談所・児童養護施設は決して快適に過ごせる場所ではないのだから──。

暴力は悪という大前提の上で、AIが相談の入り口となったことで、1人の野球監督がその地位を失う結果となった。AIは相談のきっかけになり得る一方、深刻な問題ほど信頼できる大人や専門機関にもつながることが重要なのかもしれない。

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