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5年以上も入居希望ゼロ…《築30年の元"ガラ空き団地"》が、「移住者の聖地」に大化けしたワケ 「教育移住者」も増加の背景

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移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」
移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」(写真:筆者撮影)
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「農業」への関心も根強い。「農業をやりたい」と考え、調べていくうちにホシノマチ団地に行き着く人もいるようだ。農業に関心のある人が集まり、耕作放棄地を借りてシェア農園として野菜を育てたこともあった。また、退去後にりんご農家になった人や、牧場をひらいた人もいる。

教育や農業など、移住のきっかけはさまざまだ。実際に暮らしてみると、佐久の気候や利便性が実感できるようだ。

牧原さんによると、入居者からは「湿度が低くカラッとしている」「夏でも夜は涼しい」「雪が少ない」「佐久平に出て新幹線に乗れば、東京方面にも出やすい」といった声が聞かれる。

都市部に出やすい一方で、日々の暮らしは落ち着いている。そのバランスも、佐久に惹かれる理由のひとつになっているようだ。

川の向こうに見えるのがホシノマチ団地(写真:筆者撮影)

団地は移住者と地域をつなぐ場所

牧原さんは、ホシノマチ団地の存在について、移住者と地域を結ぶ「中継地点」と表現する。

「団地内の交流を大事にしたい人もいれば、自分のスキルや経験を生かして地域に関わりたいという人もいます。関わり方の距離感は、本当に1人ひとり違います。

地域の情報は、スタッフが取ってきて全員に共有することもあれば、『これはあの方に合いそうだな』と個別に声をかけることもあります。逆に、入居者さんから情報を聞くこともありますね。団地が中継地点になることで、それぞれに合った関わり方が生まれています」

移住者専用の団地という形は、自然と接点を生みやすい。これまで、入居者が主体となり、料理教室やコーヒーの試飲会など、得意分野を生かしたさまざまなイベントが開催されてきた。

とはいえ、濃密な交流を前提にはしていない。団地を拠点にそれぞれ無理のない形で生活し、自治会やお祭りなども通じて地域に溶け込んでいく。

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