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5年以上も入居希望ゼロ…《築30年の元"ガラ空き団地"》が、「移住者の聖地」に大化けしたワケ 「教育移住者」も増加の背景

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移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」
移住者向けの賃貸住宅「ホシノマチ団地」(写真:筆者撮影)
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移住では、地域との関わり方を自分で探さなければならない場面も多い。しかしホシノマチ団地なら、移住者が自分のペースで地域を知り、人や情報につながれる。「団地」という形態だからこそ実現できることがたくさんある。

取材に行ったのは、5月17日「臼田小満祭(うすだこまんさい)」の数日前。まちはお祭りの準備が進んでいた(写真:筆者撮影)

団地を出たあとも「9割近くが市内に定住」

入居期間は平均して1〜2年、退去後の市内の定住率は89.4%だ。戸建てに移る人もいれば、別の賃貸物件に引っ越す人もいる。

一方で「気づいたら3年経っていた。今後も住み続けるかも」と気に入って団地に長く住む人もいる。

ホシノマチ団地の隣には遊具のある広場がある(写真:筆者撮影)

「2年ごとの契約更新ですが、早く退去することもできますし、更新料もありません。佐久で暮らすハードルを下げたいという考えが反映されています」

移住は、住む場所を決めた瞬間に完了するものではない。交通の感覚や仕事の仕方、子どもの環境、地域との距離感を確かめる時間も必要だ。ホシノマチ団地では、その時間を日々の暮らしの中で持つことができる。

株式会社みんなのまちづくりの鹿野晶裕さん(左)と北埜知佳さん(右)、中央が牧原一樹さん。現在、ホシノマチ団地のモデルを生かし、ほかの自治体でも空き住戸の活用提案を行っている(写真:筆者撮影)

25年、ホシノマチ団地は国土交通省の「地域価値を共創する不動産業アワード」で優秀賞、「まちづくりアワード」で特別賞を受賞した。空室が続いていた市営住宅は、移住者を受け入れる住まいとなり、地域との接点をつくる中継地点になった。

星のまちと呼ばれる臼田の小さな団地は、移住者が佐久で暮らし始めるための助走の場となっている。

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