移住では、地域との関わり方を自分で探さなければならない場面も多い。しかしホシノマチ団地なら、移住者が自分のペースで地域を知り、人や情報につながれる。「団地」という形態だからこそ実現できることがたくさんある。
団地を出たあとも「9割近くが市内に定住」
入居期間は平均して1〜2年、退去後の市内の定住率は89.4%だ。戸建てに移る人もいれば、別の賃貸物件に引っ越す人もいる。
一方で「気づいたら3年経っていた。今後も住み続けるかも」と気に入って団地に長く住む人もいる。
「2年ごとの契約更新ですが、早く退去することもできますし、更新料もありません。佐久で暮らすハードルを下げたいという考えが反映されています」
移住は、住む場所を決めた瞬間に完了するものではない。交通の感覚や仕事の仕方、子どもの環境、地域との距離感を確かめる時間も必要だ。ホシノマチ団地では、その時間を日々の暮らしの中で持つことができる。
25年、ホシノマチ団地は国土交通省の「地域価値を共創する不動産業アワード」で優秀賞、「まちづくりアワード」で特別賞を受賞した。空室が続いていた市営住宅は、移住者を受け入れる住まいとなり、地域との接点をつくる中継地点になった。
星のまちと呼ばれる臼田の小さな団地は、移住者が佐久で暮らし始めるための助走の場となっている。
