周囲からは「移住者が団地に住みたいなんて、ないでしょう」と心配する声もあったという。だが、コロナ禍で在宅勤務が広がっていた時期だ。リモートワークを前提に、地方での暮らしを考える働く世代からの問い合わせが相次いだという。
「『今住んでいる場所に残る理由がなくなった』と引っ越しを考える方、『面白そう』という方もいらっしゃいました。きっと埋まるだろうという手応えがありました」(牧原さん、以下同)
無事に目標の6部屋が埋まり、事業継続が決定。現在は、22室がホシノマチ団地として運用されている。
リモートワーク時代に合った「団地の間取り」
気になる団地の内部は、どのようになっているのか。
住戸タイプは1LDK(54.4㎡)と3DK(71.7㎡)の2種あり、全室南向きだ。バス・トイレ別、独立洗面台があり、その横に洗濯機置き場もある。浴室は給湯式で、機能面は古くない。
今回見学したのは3DKの住戸だ。足を踏み入れると、その広さに驚いた。玄関から廊下、各部屋へと歩くと、一般的なアパートとは違うゆとりを感じた。
室内は畳の部屋があり、キッチンセットや洗面台の色、蛇口などに、築30年の建物らしい懐かしさもある。
